田中 重雄(たなか しげお)

190717/千葉県香取郡下総町

私立東京中学卒業後、26年に松竹蒲田撮影所入社。次いで帝国キネマ、阪妻プロ、高松プロ、東京シネマ、大日本ユニバーサルで小沢得二ほかの約20作品にカメラ、現像、各監督助手としてつく。31年、河合映画「たぬきと精神病患者」で監督昇進、同年だけで13本こなす。32年、新興キネマ入り。日活、東宝と競作になった菊池寛原作「美しき鷹」を、新興代表の新鋭として映画化した。日中戦争下、大作「亜細亜の娘」、力作「艶録」などを経て、42年、戦時統合で新興が日活とともに大映となり同社へ移籍。その第1作「香港攻略・英国崩るゝの日」(42)はキネマ旬報ベスト・テン入り。敗戦後は大映を中心に娯楽作品のベテランとして年数本をこなし、62年、70ミリ大作「秦・始皇帝」を撮る。66年から江波杏子主演のヒットシリーズ「女賭博師」を手掛けた。テレビはTBS『夜明けの刑事』、フジ『積木の箱』、テレビ朝日『迷探偵コンビ・死の旅へ!幽霊温泉』など約50本。33310日結婚、一女あり。92118日、死去。

 

1962.11.01

秦・始皇帝

1966.09.03

若親分あばれ飛車