静に静に春の足音が聞えて来ます。もう春は目の前です。水がぬるみ、若草が萌えはじめると、若い二人の胸にも青春の歓喜が満ち溢れてきます。
京都の名勝嵐山にでかけた雷蔵さんと『秘伝月影抄』で恋人に扮した新星立花宮子さんは、若々しい青春の楽しい一日を過しました。
「あそこのベンチで一休みしようよ」
眺めのいい道を楽しいアベック・サイクリングです。
「君、女学校卒業したらすぐお嫁に行っちゃう?」
「ううん、だってえ・・・」
二人のほのかな慕情がブランコのようにゆれて・・・
「あら、小鳥が囀ってるわ。ホラあそこに」
「小鳥はいいなア。楽しそうで・・・」
二人の囁きも楽しそうです。