大映京都“眠狂四郎シリーズ第四話”『眠狂四郎円月斬り』(池広一夫監督)は、池広監督の話によると「眠狂四郎は、エロとチャンバラのおもしろさ」だそうだ。

 幕府の奥深く勢力を伸ばす備前屋をこらしめる話をタテに、サディスチックな姫君や処女をかけてキリシタンを誘惑する町娘、自ら肌をまかせて狂四郎をねらう鳥追い女らが登場、これらにふんする毛利郁子、久保菜穂子、藤村志保、阿井美千子が、つぎつぎと白い肌を見せることになっている。

 このほど行なった宣伝スチール撮影でも、全裸のストリッパーにうすい布をまとわせ、狂四郎の市川雷蔵にすがりつくところばかりを撮影していた。

 大映京都では、この作品と並行して性典映画『これからの性』(瑞穂春海監督)の製作にはいるなど、流行のセックスブームに、同撮影所もついに押し流された感じだ。(西スポ 08/28/64)