12月20日に始まり、2月末で終了した「映画俳優人気投票」でしたが、結局雷蔵は七位、夏目俊二に147票及ばなかった上に、大谷友右衛門よりも人気が無かったことになります。65年前とはいえ、悔しい思いです。しかしながら、現在この30名のうち、存命なのは石浜朗、東宮秀樹、中村賀津雄、久保明、長谷部健の5人。(Netで検索の結果ですが、長谷部健は存命ならば93歳になります・・・果たしてお元気なのでしょうか?) |
昨年暮、サンケイスポーツ主催、産経経済新聞社、大阪新聞社後援ではじめられた。“46年━56年NO・1スターを選ぶ映画俳優人気投票”は二月末日で約70日間の奮戦の幕を閉じた。 結果は男優一位中村錦之助、女優第一位美空ひばりという顔ぶれで、それぞれ二万を超える票を得て、さすが人気の王者の名にそむかなかったが、最終決定表をにらみながら、この七十日間の経過と結果を分析してみよう。 ◇・・・昨年十二月二十日にこの催しは開始されたが、正月をはさんだにもかかわらず、いやむしろ年末年始のあわただしさのためか、一月初めまでの投票はまことに微々たるものだった。それでもそれなりに大みそか現在でトップを切ったのがやはり男優で錦之助、つづいて伏見、勝という順。女優では一位若尾、二位岸、三位京で、この時、ひばりは四位だった。 ◇・・・中盤戦にはいった一月十七日錦之助、ひばりはともに千台を突破して、1038、1106票を獲得、錦之助のつぎには千代之介が並び、森繁、友右衛門とつづいた。女優では若尾が1008を取り一位に、二位は北原三枝、東宝のニューフェイス森啓子が三位にくいこんだ。森啓子の三位進出は新珠、京、津島の先輩スターをしのいだ番狂わせで、この時最終に第二位を仕とめた高千穂は四百票で十二位。森の躍進はたしかに効果的だったといえよう。 ◇・・・二十二日若尾が男、女優を通じて一位で二千台を突破、この時ひばりは二位。一万台をはじめて超えたのは、錦之助とひばりで、この時の順位は男優では、錦之助、友右衛門、葉山良二、千代之介、夏目俊二。女優ではひばり、若尾、三田登喜子、高千穂、北原。以上が六千票以上の成績で、最終までの五日間の間に、上位陣はそれまでの二倍の得票数をとって、ゴールインしたが、順位はさして変動なく、時代劇俳優に伍して、日活の葉山良二の二位獲得が注目を浴びながら幕を閉じたわけ。 なお、入賞男女優三名の表彰式の詳細は追って発表する。 |
03/02/56