昨年五月に『地獄花』発表以来、沈黙を続けていた伊藤大輔監督が一年四ヶ月ぶりに市川雷蔵主演で『弁天小僧』(カラー・スコープ)のメガホンをとることになり、このほどクランクを開始した。

 伊藤監督は元気いっぱい「文句なしに面白く見てもらえる時代劇を作りたい」と、語っており、久しぶりに時代劇の面白さをタンノウさせる伊藤調の迫力ある時代劇が見られそうだが、興味の一つは大映時代劇に初出演する東宝の青山京子と雷蔵の初顔合せである。

 そこで扮装テストに現われた青山京子をとらえ、雷蔵の弁天小僧と対談してもらった。

 

 

青山京子 話がはずむ初顔合せ 市川雷蔵

説教上手の弁天小僧 雷蔵

青山 私おムコさんが欲しい

雷蔵 初めまして、全くの珍客ですね。
青山 雷蔵さん、どうぞよろしくね。京都は初めてなんだから、お手柔らかにお願いします。
雷蔵 いやいやこちらこそ、さすがの弁天小僧も、お半ちゃん(青山の役名)にはホレた弱味とかで・・・さっぱり頭が上りません。
青山 あら、やっぱり・・・。私ね東京で、こんど雷蔵さんと一緒だってことお友だちに話したのよ。そしたらみなさん、雷蔵さんは人はよいんだけど、口が悪いから、よく気をつけなさいって、忠告してもらったの、その通りね。
雷蔵 悪名高き弁天小僧か(笑)僕はね、女性をからかうのが大好きなんだ。趣味が悪いようだけど、女の子が泣き出す前の顔って、緊張しててすごく魅力があるよ。
青山 勝手なことばかりいってるわね。でもここでさからっちゃそんだから許してあげるなにしろ・・・

(ファンお手製の切抜帖から)