田坂勝彦監督の青春時代劇『ああ白虎隊』は、関西歌舞伎の若手花形市川雷蔵、O.S.Kの明眸小町瑠美子の第一回出演をはじめ、花柳武始、小畑章、新スター勝新太郎、高倉一郎など梨園芸界お御曹子の総動員で、話題の中に愈々撮影に入ったが、雷蔵の相手役には京都が誇る新スター 峰幸子が決定。加うるに黒川弥太郎、三田隆、入江たか子、阿井美千子(三千子改め)、小堀誠、滝花久子、杉山昌三九らの豪華スタアの顔合せが実現、各方面の期待のうちに、全出演者はなやかに勢ぞろいして二条城にロケを敢行。

 この場面である、鼓笛隊の勇ましい奏楽の式と、城内を真一文字に押し開き、白虎隊を先頭に会津藩主松平容保が出陣してゆく場面で、上記青春スターを含む白虎隊六十余名、玄武隊士(老人組)三十名、鼓笛隊十四名、その他騎馬の重臣、衛兵ら二十名という大人数のロケで二条城は賑やかな見物人で埋まったが、身命を賭して美しい郷土を守るため花と散った白虎隊を新ためて想起、感銘を与えた。ロケは更に金閣寺裏山、嵯峨天竜寺と続けられる。

 なお同映画に出演した劇団、大映京都新人の顔ぶれについては次号で詳細に紹介します。

 
 

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