本社の人気投票後期六カ月は七月よりすでに始まっているが、後期第二回目の発表である今回は、俳優、流行歌手ともに前期の栄えある首位を保持した長谷川一夫、山本富士子、小畑実、美空ひばり、¥以下第五位までが依然根強いファンからの支持投票で安泰。

      

いぜん五位まで不動

女優陣 目立つ二位若尾の追込み

 男優では大川橋蔵が今週だけで二百十票を得て十位から八位、十四位の伏見仙太郎が七十六票で十二位へと、それぞれ二位ずつ上位進出。また、後期第一回発表に初登場した太陽族俳優石原裕次郎が、今回は一票も得なかったのは太陽族ファンの気まぐれを示しているかのようだった。

 女優では司葉子、岸恵子が入れ代り、香川京子が七十九票を獲得して十位から八位に上った。見逃せないのは二位若尾文子の動きで、前回九十九票離されていた首位山本富士子との差を六十六票に縮めた。まずは後期最初のトップ争いといったところ。

 男性歌手の上位、中位には順位変動が見られず、十七位以下で近江が藤山と、黒田美治が高英男と逆転したにとどまった。

 女性歌手では「むすめ巡礼」「むすめ機織り」などを歌って最近好調の鈴木三重子が、織井茂子を五票離して二十位に顔を見せた。

デイリースポーツ 56年8月7日

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