各地の桜も一斉に咲きにおう四月の第二週、ドッと舞い込んだ読者の人気投票はがきに係員はうれしい悲鳴。いよいよ、第二次発表で残すは二週間とあって、ラスト・スパートものすごく、デスクの上はそのはがきの山である・・・。さて、そのはがきの山から今週の動きを探ってみよう。
票差縮まる上位陣
目立つ 戦前派女性歌手の衰退
上位陣では映画俳優、流行歌手男女とも前回につづいて目立った変化はなく、一、二位、二、三位などの得票が次第に縮まっているだけ。
女優では前回まで四百余りも二位の若尾を引離していた山本富士子が、その差を三百票余り縮められ、また二位の若尾文子と三位の千原しのぶが千六百票の差から役半数の八百票の差となった。
女性歌手では九位だったミス・マーキュリーの松山恵子が五位に進出。戦前派の歌手では奈良光枝、渡辺はま子の二人が顔を見せていただけというさびしさである。
デイリースポーツ 56年4月8日
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