今回もっとも興味をひいたのは女優陣の山本富士子がトップにカムバックしたことである。

    

山本富士子 トップへ躍り出る

前期の締切迫る

 四月二十二日、若尾文子に首位を奪われてから実に六十八日目。つねに小差でチャンスをうかがってたが、一挙に五百八十一票を得て、逆に若尾との差を四百票あまりもつけてしまった。

 一方、男優では前回まで十四位五百四十一票の市川雷蔵が九位に進出、得票も八百九票と増加したのが目立った。

 女性歌手でも生田恵子の躍進が目ざましく、野村雪子、C・ローズ、宮城まり子、榎本美佐江らを次々に抜いて十位から六位になった。もっとも低調をきわめた男性歌手陣は中島孝が白根一男と、黒田美治が高英男と入れ代っただけというありさまだ。

 本社で行っている「日本一映画俳優・流行歌手スター選定」は六月末日で前期の締切りを終了し、五月一日よりの全投票者のなかから抽選によってカメラ、ケイ光灯などの賞品を贈呈いたしますが、なお七月一日より、後期として引続き実施、読者のみなさんからの投票を期待していますから、左記規定によりふるってご応募下さい。

 

デイリースポーツ 56年6月30日

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