雷蔵、六位に躍進
変動目立つ映画俳優陣
まず男優では前回まで八位の市川雷蔵が大木実、佐田啓二を抜き、六位に進出、そのあとへ大川橋蔵がおさまった。時代劇スターにくらべ現代劇スターはどうだろうか。宝田ひとり五位を維持しているが大木が七位、佐田が九位に転落。わずかにベスト・テンに入った『猫と庄造と三人の女』の森繁久彌の人気に期待できる。
女優では高千穂ひづるが千原しのぶに抜かれ、有馬稲子が香川と並んだのが上位での動き。前回十六位の『蝶々夫人』八千草薫が十三位に躍進、グランプリ女優京マチ子に続いた。そのほか南田洋子が初めて二十位に顔をみせた。
男性歌手では白根一男と中島孝とが入れ代っただけ。女性歌手ではちょっと変った歌い方の野村雪子に人気の上昇がみられたのとミュージカルのタレント宮城まり子が十位から九位に上った。
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