雷蔵八位に躍進
女優・歌手陣
いぜん変動なし
五十銭切手を二枚はったこの珍しいはがきも一役かってか男優陣の市川雷蔵は前回の十位から八位に進出、ベスト・ファイブへの突入に期待が持てる。また鶴田浩二、伏見扇太郎は九百六十八票で仲よく十二位にかたを並べたのが興味を引く。
女優陣では、一位の山本富士子以下十八位の北原三枝まで依然として移動はないが、これまで三十五位だった野添ひとみが、一挙に三百十五票を得て十九位に顔をみせたのは、彼女の清純な魅力が太陽族スターのどぎつさにあいたファンの注目を集めてきた証左であろう。
俳優陣にくらべて流行歌手陣は男女とも固着状態を続け、ロマンス・トリオ、美空・江利・雪村の一角に食い込んだ島倉千代子もその後伸び悩んでいるので、「この世の花」「リンドウ峠」に続くヒット・メロディが待たれる。
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